足芯呼吸

足芯呼吸は、よしおか気功の基本の方法の一つで、主に体に作用するものになります。
イメージと呼吸を一致させて、一定のリズムで深く呼吸しながら全身にエネルギー・意識・血液を巡らせていく事により、交感神経と副交感神経のバランスを整え、すべての細胞に質の高い酸素を効率良く送り込む事で自然治癒力を高めていき、凝り固まった心身を緩めていきます。
仕事、人間関係、それらに伴う様々な心配事。過去の傷や後悔、未来への不安…生きていれば付き物であるそれらの事柄に、私たちは日々神経をすり減らしています。それは自然な事でもあるのですが、行き過ぎてしまうと体内や精神のエネルギーバランスを崩してしまいます。
それらに囚われるほどエネルギーは頭に登って留まり、体内外を循環しにくくなってしまいます。体の中心や内臓、手のひらや足裏といった本来エネルギーが収まるべき場所が虚ろになり、それが自然治癒力の減退、不眠、躁鬱、冷え性や体のこわばりといった状態を起こしてしまいます。
足芯呼吸を行っていく事でエネルギーの質量が高まれば、手のひらや足裏、体の中心にビリビリジンジンとした電気的な感覚、温かな感覚、圧力感を感じられるようになってきます。練習による習熟度には個人差がありますが、数か月もすれば気の感覚が実感出来るようになります。